Watana Bear's journey of life

旅するしろくま

人生をデザインするためのエンディングノート

 このブログは、日記のような感覚で故郷の身内に近況報告をして、書き続けていくうちにエンディングノートのような存在になっていればいいなと思っています。今のこのアカウントの前に、今のブログの前身となるようなブログを書いていました。そのころからエンディングノートのことを思い続けては挫折の繰り返し。何度か綴りなおしていくうちに、ようやく思いや思考が整理されはじめてきました。

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世界からわたしが消えたなら

 人生100年時代といわれ始めたころから、不思議と「自分が死んだ後の世界」を考えるようになりました。

 もしたった今、世界からわたしが消えたなら、この部屋の荷物はどうなるんだろう。ゴミのようなものから、自分にとっては大事なものまで。でも、どちらも家族や他人から見たらどうでも良いものだったりするものです。何度も読み返してボロボロになった小説とか、支離滅裂なことを書き続けた日記とか、夢とか愚痴とか机上の空論とかを書き殴ったノートとか、見られてこっぱずかしものもあるかもしれません。

 家族全員に先立たれでもしない限り、わたしの遺品整理は家族がすることになるでしょう。荷物を処分するのに、手間だけでなく時間もお金もかけてしまうことになります。立つ鳥跡を濁さず。悲しいとか寂しいとか、恨み言さえ感じる間もないほど手短に処分できるように、そして残したい・伝えたい大事なことはすぐに見つけてもらえるように、わかりやすく整理して荷物は必要最低限にしておきたいものです。

 おしゃれなミニマリストシンプルライフではなく、けして自己主張はしないけれど自分らしく、必要最低限の荷物とトランクひとつで生活し、最後の旅立ちは棺桶ひとつで済むように。

自分がいなくなった後のことを考えはじめたら、人生の折り返し地点

 世界から自分が消えた後のことや、死を迎えることを意識して生きるようになったころ「ふと、これが人生の折り返し地点なのかな?」と感じました。

 人は必ず死にます。どんな生物も死亡率は100%です。なにも支度せず、気づいたら死が目前だったというのは旅立つ人も、残される人も寂しいものです。ちゃんと心理的にも、物理的にも「準備」して天命を全うしたいと思うのはわがままでしょうか。

 かといって、何を始めたらいいのか
 かといって、何を終わらせたらいいのか。
 何ををどうしていいのか見当もつかないまま、気づけば時が過ぎていくばかりです。

 これ以上、無駄な人生を過ごすのはもったいない。
 ちゃんと、死ぬまでのことを考えて生きていこう。
 自分も、残された人も、この先をよりよく生きていくために。

この先の人生をデザインするためのエンディングノート

 終わりを考えることは、始まりを考えることよりも充実するものだと思います。どのように生きてきたのか、これからどのように生きていきたいのかを考える、何を大切にしてきて、これから何を大切にしていくのか。自分にとって最も大切なことは「自分自身」であることに気づくきっかけになります。

 わたしは、ノートじゃなくてこのブログに書き残していこうと思いました。生きているうちに、大切な人にも見てもらえるように。今までやってきたこと、考えてきたこと、これからやっていくことなどを記録していくために。そして、もしもの時に処分する手間を省くために。

参考ノート

 数あるエンディングノートの中から当時見つけたこの「星王子さま エンディングノート」は、「私の人生」「私の持ち物」「もしもの時のお願い」「メッセージ」の4部構成になっています。かしこまった自分史というよりは、卒業文集のようなライトな感じで書き込んでいけます。  自分の人生の物語を作っていくように。ゆっくり、のんびり、自分のペースで、これからの私の人生と、残される息子の人生をよりよいものにしていくために。人生をたのしむための参考書のようなものです。

じゃっ!

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