Watana Bear's journey of life

旅するしろくま

わたしの人生を変えた3冊の本

先日、手持ちの本を処分することを決意しました。

clara-stoopman.hatenablog.jp

そして処分する前に再読して読書感想文を遺しておこうというのが年内の目標です。が、なかなか進みません。今まで「書くことを意識した読み方」をいかにしてこなかったのかを痛感しています。

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お気に入りの本は多数あるのですが、紹介するとなるとあれもこれもになってしまい収拾がつきません。なので、今回は「人生を変えた3冊の本」というテーマで紹介をしてみます。

わたしの人生を変えた本 20代編

二十歳の時に、タイトルに惹かれて購入しました。偶然にも、私が生まれるちょうど3年前に、鉄道自殺で亡くなった方の日記が書籍化されたものでした。著者が二十歳の誕生日を迎えた日から、亡くなるまでの半年間の日記です。自分と同じ二十歳の女性、私の誕生日が命日の女性、たったそれだけの偶然に電流に近い衝撃を覚えてレジに向かった記憶があります。

そして読み進めると、更なる衝撃を受けるのでした。平和ボケした時代に生きる私と、学生紛争という歴史に残る時代背景の中を生きてきた彼女が、同じように孤独を感じ、社会に疑問を抱き、よりどころを日記にしているということ。読み終えるころには、その衝撃はなぜか「私は、日記など書いていないで誰かのために何かを始めるべきではないか」という考えに変化していきます。

その「何か」にたどりつくのに10年の年月がかかりましたが、あるNPOの立ち上げに携わったことは何よりもの経験です。死ぬ気になれば何でもできるという、私の行動力の原点になっている一冊です。


私の人生を変えた本 30代編

精神科に任意入院をしたことが、この本を読むきっかけでした。クワイエットルーム入りはしませんでしたが、似たような光景を目の当たりにしており大爆笑してしまった記憶があります。チャップリンの名言に「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇である」という言葉があります。この物語はまさに「悲劇的な出来事を喜劇に変えて表現する方法を提示してくれている本」だと思いました。

この本を何度も読み返してしまうのは、視点・人称が主人公=わたしになっており、主人公が書いた「精神病院に入院した14日間とその背景の回想」のエッセイのようにも思えてくるからです。私の人生もこんな風に喜劇の物語として残せたら、きっとあの頃の日々は昇華されるのではないかと思う、そんなお手本のような一冊なのです。


私の人生を変えた本 40代

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

申し訳ないのですが、映画よりも原作推奨派です。「人生とは・生きるとは」をひも解く哲学書のようなお話です。「星の王子様」や「モモ」の現代版のような寓話性も秘めており、ふっと息継ぎをしたくなった時に読むと、また違った人生のゴールが見えてくるかもしれない、そんな一冊です。何のために生まれてきたのかとか、何のために生きているとか、そんなことを考えずに生きていけるようになった「悟りを開くため」の入門書です。

ネコ好きにはぜひ、ネコ視点で描かれたこちらもおすすめ。(童話形式です)

視点を変えた直近の感想文

clara-stoopman.hatenablog.jp

この三冊はなかなか処分できないかも。

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