Watana Bear's journey of life

旅するしろくま

あなたを笑わせたいのだ。歯の浮くようなセリフを並べて、幻みたいな世界を彷徨って、疲れたあんたと話がしたい

 今日は金曜日だということを、週間天気予報を見て気づく。人間の心理は不思議なもので、火曜日くらいから週末が待ち遠しく、水曜日に折り返し地点!木曜日にはあと一日!金曜日になり今日一日頑張ればやすみー!いえぇーい!!とテンションを挙げることもあれば、金曜日の朝になって、あぁ明日は休みなんだ、そっか何しよっかなという週末の楽しみ計画が追いつかないときがある。

 

 今回は後者である。そういうときは大抵、目の前のことをこなすのに夢中になっているときである。月曜日に週末サイクリングという新しい楽しみを見つけ、仕事が手につかなくなったりしたものの、週間天気予報で週末が雨だと知ると一気に平常心に戻る。それに乗っかるかのように決算業務である。

 

 正直今の仕事は嫌いじゃない。やりがいを感じるほどまじめな向き合い方ではないが、程よく会社に貢献し、ほどよく自分の懐が潤い、ほどよく自分の経験値やスキルが上がり成長さえすればそれでいいと思っている。人間関係にも恵まれているので、余計なストレスを抱えずにいられることにも感謝である。しかも、月ごとに繰り返す業務が主なので、毎日毎日鉄板の上で焼かれていやになることが少なく、ひと月があっという間に過ぎる。覚えることは天井知らずで、マンネリを感じる暇もないほど日々は流れていく。

 

 週末に楽しみや潤いイベントを用意しておかないと、意識が目の前のことだけに向いてあっという間に流されてしまう。特に在宅勤務になってからは、業務とプライベートの境界線が蜘蛛の糸並みの存在感でしかなく、淡々と日課をこなし、淡々と業務をこなし、淡々と生きるだけになりがちである。

 

 気持ちの上がり下がりがない分、ストレスのない生活といえる。ストレスとは、マイナスな感情だけでなく、プラスの感情も実はストレスであることに気づきにくい。負のストレスばかりに注意が向くが、実は正の感情にも負荷がかかる。ストレス解消にわくわくドキドキすることをしても、実はストレスは負から正へと移動しただけで、軽減にはなっていない。テンションがあがることもまた、ストレスの一つである。

 

 ただ、上がり下がりのない平坦な道は、きっと面白味にかける。ほどよいストレスは自分を成長させる上に、人間らしい感情も育ててくれるはずである。そういった意味では、ゆるやかに、ほどよく負荷のかかる人生を送りたいものである。

 定期的に自分にプレッシャーをかけたり、楽しみを与えたり、メンテナンスすることは必要である。

 

 以前は、毎月必ず息子のお笑いライブを見て笑っていたのだが、先の見えない時代に楽しみや心の潤いを奪われてたまるものか。

 これも負荷だというのなら、自分でなんとか正へ振り切ろうじゃないか。

 

 自分で自分を、笑わせるために、日々柔軟に彷徨いたいものである。

 

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