Watana Bear's journey of life

旅するしろくま

昼下がりの気づき

 ここ数日モヤモヤしている。とうとう今朝は朝空写真を撮るモチベーションさえ保てなかった。

 職場の人間が登場する夢をよく見るようになった。今日もわけのわからぬ夢を見て目が覚めた。ビルの壁一面がガラス張りになっており、下を見下ろすと船が沈みかけていた。豪華客船とまではいかないが、綺麗な色をした船首がエメラルドグリーンの海面から頭を出していた。ダイバーたちが荷物を回収している。乗船者は避難してできているようだった。エメラルドグリーングリーンの海水は透明度が高く、沈みゆく船の甲板に浮かぶビール瓶とカラフルな色の魚のコントラストが印象的的だった。

 目覚めてすぐに夢占いを検索する。沈む船なんて、絶対にダメなやつだと知識がなくてもわかる。結果は、自分が載っている船ではなかったので、周りの状況が悪化していくとのことだった。船の大きさが環境の大きさを示しており、大きい船ならば会社がらみだとのこと。

 直感的に「倒産」の2文字が浮かんだ。ただ、今勤めている会社は、今すぐ倒産するほど体力のない企業ではない。だがコロナの影響で業績は下がっている。そうなれば、火の粉は私個人に降りかかるわけで、ボーナスカットや契約満了の打診しか残っていない。

 最近、愚痴をこぼしすぎたかもしれない。

 

 自分でも薄々気付いている。今の職場が嫌なわけではなく、新しい業務に自分の能力不足を感じては嘆いているのである。ズバリ、端的に言えば、愚痴ではなく泣き言なのだ。

 

 いい機会なので、自分の置かれている立場を客観的に捉えてみる。

 まず、超えられないハードルは、高いのか?多いだけなのか?

 業務をシンプル化できてしまえば、その多さはそんなに気にならなくなると信じているし、自分もそれほどキャパが小さいわけでは無いと思っている。しかも、そんなにレベルの高いことを求められているわけではないはずだ。英語の契約書に面食らうも、はじめて簿記を習ったときのように、単語がわからないだけであって、今ではグーグル翻訳という強い見方がいる。グーグレンズ(カメラをかざすだけで画面に翻訳文が映し出されるやつ)は最強の味方である。

 

 ならば、この日々のモヤモヤはなんなのだろうか。

 

 仕事でも趣味でも、以前遊びと仕事の一体化を志した時もそうだった。新しいことに挑戦すると必ずやってくるモチベーションの低下。

 楽しいことですら、何か上を目指そうとすると感じてしまう「なんか違う」。この「なんか違う」の中に、新しいことに挑戦する苦しみがあったのかもしれない。

 ならば、この日々のモヤモヤを乗り越えた先には、新しいステージが待っているのかもしれない。

 

 わたしはただ、努力を忍耐と履き違えていただけ何だろうか。

 

 ありがたいことにお給料はもらえているので、喚かず騒がずそっと静かに時をやり過ごし、ひとつひとつ乗り越えて、上に登った時には貯金も増えているようにしよう。

TOP