涙活のお作法を学んで、すっきりストレスを解消させる
映画好き、小説愛好なら一度は聞いたことがある「涙活」。
涙を流すことがストレス解消や精神安定に良いことはなんとなくわかっていたけど、正しく泣き方があることは知りませんでした。
【涙活】
涙活(るいかつ)とは、意識的に泣くことでストレス解消を図る活動。寺井広樹によって考案、提唱された造語である。
涙を流すことにより、人間の自律神経は緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態に切り替わる。涙活は、この仕組みを利用したストレス解消法とされている。ストレス解消に効果があるのは、悲しみや感動などによる情動の涙。なお目を潤すための基礎分泌の涙や、タマネギを切った際に出る角膜保護の涙には、ストレス解消効果はないとされる。 こうした涙の効果に注目が集まり、泣ける映画の鑑賞や朗読を聞いて意識的に涙を流す涙活イベントも各地で開催され、涙活をともにした仲間を涙友という
涙活に良いとされる「情動の涙」は、唯一人間だけが流せる涙です。
笑うこともまた、人間だけが持っている現象であり、同じようにストレス解消の効果があると知られていますが、笑うことよりも泣くことの方が「副交感神経」の活性量、血液が脳に流れる量、脳波の量が、断然多くなるとのこと。
笑うことは活力アップになりますが、緊張や不安を解きほぐすことはできないので「笑い」と「泣く」はバランスよく活用したいものです。
と、いうことで今日は正しい泣き方のお話。
質の良い涙は誰かの経験に共感して「感動して泣く」時に流れる涙
3つの「人が泣く」理由
- ストレス泣き - 赤ちゃんや女性脳が優位な人が不快を訴えるための泣き
- 悔し泣き・悲し泣き - 思春期に会得する沸き起こる感情があふれた泣き
- 感動泣き - 経験を積み重ねることで会得する他人の経験に共感した泣き
質の良い涙とは、3つめの「感動泣き」で流す涙のこと。
自分の体験からの情動ではなく、映画やドラマ、スポーツ鑑賞などで、誰かの喜びや悲しみに共感することで質の良い涙となるそうです。
でも、自分の経験と他人の経験を、重ね合わせてしまうことは逆効果。それは感動ではなく、単なる同調です。
涙活で身も心もすっきりさせるためのコツ
自分の泣きツボを知る
「感動泣き」は人それぞれの体験によって変わります。
自分の泣きツボを知るために、Google教授に「泣ける~」「泣いた~」で訊いたり、「涙ソムリエ」がおすすめする作品に触れてみるのもよいかも。
ひとり涙活のメリット
- 泣くことに集中することができる
- 自分の泣きツボに合った作品がチョイスできる
- 時間を気にせずに泣ける
- 主体的に泣けるのでスッキリする
涙活作品のルール「別れ」「愛」「単純」「悲劇」「同調しない」
- 「別れ」をテーマにした作品
- 「愛」をテーマにした作品
- 単純明快な「悲しい」ストーリー
- 次々と悲しいことが起こる悲劇
- 自分の経験と同調しすぎないテーマ
涙活のための6つのお作法
涙活は、泣いている時間よりも、共感している時間が大切です。次の6つのお作法を意識して、質の良い涙を流して、すっきりさせたいものです。
「朝」よりも「夜」
ストレスがある程度蓄積されていないと涙は出ないから
集中できる時間を確保すること
- まとまった時間
- CMが入らないもの
- 薄暗い明かり
- ほどよいアルコール
涙は一気に流すこと
涙をふくときは目を傷つけないように
※ゴシゴシこすらないっ!
泣いた後のむくみ対策は冷やすこと
涙活メニュー(セットリスト)を考える
- どんな順番で見るのか(長編より短編を複数)
- セットリストのラストは感情を引きずらない軽めのもの
- 前菜 - 涙腺が自然と緩くなる作品(音楽、コミック、小説)
- 主菜 ー もっとも泣ける作品
- デザート ー 明日から頑張ろうと思えるような作品
まずは主菜を決め、前菜、デザートの順に選んでいくのがオススメとのこと。
全米が泣いたっ!もいいけれど、何度見ても泣ける作品もいいものよね。