リモートで笑いは伝播・共有できるのか?
またもや、小田りました。
「小田ってる」については、こちらの記事をご参照ください。
定期的に「小田る」と思うので、覚えていただけると助かります。
こうなってくると、何の記事から書けばいいのか、迷子の森は深くなり、ますます書けなくなってしまうので、直前の話題の続きをお伝えしようと思います。
ということで、前回記事、息子の初地上波ネタ番組出演について、息子に内緒で身内にお知らせした後の当日の様子をご報告です。
たった1分のネタ。されど1分のテレビ出演。
少ない身内の中で、息子の活動を目の当たりにしたことがあるのは、さらにごくわずかです。わたしは彼らの活動をずっと観てきているので、ウケようがスベろうが慣れっこなのですが、初めて息子がコントをしている姿を見る人にとっては、大きな期待と不安を鍋の中にぶっこんでグツグツ煮立てて、不安を隠すために調味料を足し続けた結果、クラックラになって胃もたれしまうという現象になるのではないか?という恐縮で、朝からソワソワしておりました。
たった1分のネタ。一瞬のようで、実は長い。でも笑いに導くには意外と短い。されど1分のネタ。深夜に救急車ゴトにさせてはしまわぬかと、落ち着きません。
そんなソワソワを知ってか知らずか、朝から「いよいよね」などとLINEを受信。精神的にはうれしいのですが、胃がお疲れのところににケーキを食べに行こう!的なボディーダメージです。それは、ちょいちょい夕方まで続き、がっつり珈琲とセットで食してしまった感覚です。
先輩芸人を前説利用する
酒飲みの血筋を持つわたしは、夕食時にこのソワソワを落ち着かせるため、ワインサワーを飲むピッチが上がります。徐々に酒が深くなり何を思ったのか、YouTubeで「シソンヌ」のコントライブを見始めました。
キングオブコント2014の王者「シソンヌ」を、息子たちの前説扱いにするとは、我ながら図太いなと思ったりもします。
笑いがひとたび起こると次々と笑いが伝播するっていうアレ「笑いの呼び水」を利用ですよ。「使えるものは親でも使え」って、ことわざもあるじゃないですか。
ところが、どんなに先輩がおもろくても、深酒&深夜のため、気づけばウトウト状態です。うっかり寝過ごすところを、放送直前にLINEを着信。友人に起こしていただくというありがたき幸せ。
リアルタイム放送をLINEで共有
「まっすーイケメン♥」「この若いイケメン誰?」「息子まだ?」などと、放送中にLINEを交わし、あの日のゆりあんがつまらなかったことなど、ちっとも記憶に残っておりません。
しかも、それまでのソワソワが「ポテチ食いながら一緒にテレビ鑑賞しているパジャマパーティー」のような楽しさに変わり、息子達が面白いとか面白くないとか、そんなのどうでもよくなってきていました。
正直、テレビ番組は見逃し配信視聴派でした。ツイッターのリアタイハッシュタグなんて、何の意味があるものかと思っていたほどです。でも、LINEではありましたが、今回「リアルタイムを共有するという価値」を、100%知ってしまった感じがします。
尊敬する喜劇の脚本家三谷幸喜は仰います。「コメディ映画はDVDではなく映画館で観てほしい。みんなで一斉に笑うことが、コメディの本質なので、一人で笑って欲しくない。その場に行って、みんなの笑い声に参加してほしい」と。
シソンヌのライブ映像を観た後だったこともあり、わたしも同感です。テレビよりライブの方がやっぱいい!文字だけじゃなく、リアルな場の空気を共有したい!
周りがソワソワのわりに、本人たちはクール
息子たちにしてみれば、撮影は1か月以上も前に終わっていたことなので「あぁ、放送されるんだ」程度です。しかも、ギャラは振り込まれないとわからないので、大きい仕事だったのか、小さい仕事だったのかもわかりません。
視聴者サイドが勝手に大騒ぎ状態といった状態です。
しかも、何を基準で「大きい仕事」「小さい仕事」とするかというのも、我々外野が勝手に決めることであって、ギャラが大きくても画角には米粒程度にしか映らない仕事だったり、テレビでいっぱいしゃべったとしても、地方(関東圏)オンリーの番組だったりと、判断しかねることばかりです。
そもそも、本人たちにしてみれば、仕事に大小なんてないかもしれませんしね。さすがに、キングオブコントのファイナルまでいけたらソワソワするのかな?。
これからも息子を通して、いろんな感情をたくさんの方と共有できる機会が増えたらいいなと思います。
今回、見てくださった方々、ありがとうございました。
お詫びというか、感謝の気持ちで置いていきます。
私が前説扱いした、シソンヌのコントで一番好きな「ばばぁの罠」。これはライブで見た方が数倍おもろいヤツ。劇場で見たかった!
昔コント番組って、劇場だったよね(欽ちゃんとかドリフとか)。あの形式、復活すればいいのにと、ちょっと思ったりもしました。時代はすっかりYouTubeなのにね。