Watana Bear's journey of life

旅するしろくま

歌って踊っていればいいってもんじゃない

原点回帰、幼少期を振り返るシリーズ。

clara-stoopman.hatenablog.jp

そろそろ最終章です。

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子どもの頃夢中になっていたもののひとつに、ピンクレディがあります。

1970年代後半から1980年代初頭にかけて活躍したダンス・ミュージック系アイドルの元祖、ピンクレディ。子どもから大人まで幅広い人気で、当時幼稚園児だった私も、振り付けを覚え、アニメも夢中になって観ていました。

当時、社宅マンションに住んでいたのですが、同じ幼稚園に通う3人組は帰宅後、いつも階段をステージに見立てて歌い踊っていたものです。時々、中学生のお兄ちゃんに、アイドル目指してるのかなどと冷やかされながらも、毎日飽きずに歌って踊っていました。

ピンクレディは2人組。わたしたちは3人組。当然、ひとりあぶれるわけですが、いつもあぶれていたのは私だったように思います。でもそれは、取り合いになってあぶれていたわけでなく、好んでそうなっていたわけで。メインで脚光を浴びながら歌って踊るのではなく、メインで歌っている人のサイドで踊るのが楽しかったのです。それは、のちの音楽の好み、音楽活動にもつながっていきます。

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ダイアナロスがいて、シュープリームス(Supremes)がいたように。フミヤがいて、タカモクとマサハルがいたように。近藤房之助がいて、ミケ(Mi-Ke)がいたように。カールスモーキー石井がいて、シュークリームス(SUE CREAM SUE)がいたように。

いてもいなくても楽曲としては成り立つけれど、いないと物足りなく華やかさに欠けるというポジション。そして、何より数人で同じ振り付けをする一体感と、その一体感でボーカルを引き立てるという役割が、わたしには魅力的でたまらなかったのです。

バンドブームを駆け抜けたときも、その思いは変わりませんでした。残念ながらロック全盛期に(楽器の構成的にも?)、米米CLUBをコピーするバンドには出会えず、思いを貫くことはできませんでしたが、カラオケ全盛期になり、歌っている人の横で踊っている人というポジションは、ブレることなく維持し続けました。

一人で踊ることもあれば、振り付けを知っている人と一緒に歌い手を囲むこともあります。振付が曖昧になると、だれもが知っている「盆踊り」を導入することも。盆踊りの振り付けは、どんなテンポの曲にも合うので万能です。

数人が同じ振り付けをすることで盛り上げる行為は、下手に合いの手をいれたり、曲を選びながらテキトーに拍手するより断然によいことだと自負しているわけで。

ダンスが好きなのかと言うと、そうでもなく。踊るというよりは、振り付けをするという表現の方が近いかもしれません。

近年、大人数で皆が同じ振り付けをする大所帯アイドルやダンスユニットが主流のようですが、やはり、メインはメイン、サポートはサポートと役割があってこそ、引き締まるような気がするのです。もしくは、全員が歌って踊るのであれば、2~3人が心地よく、頑張って5人までだよねとなるわけで。

大所帯でもセンターがいて、フォーメーションがあってだな・・・というコアな論争をしたいわけではなく。ただ単にに、人数が多いと映像を見て振り付けを覚えるの大変だよねっていう単純な話にもつながるわけで。なんならもう、ティックトックでトレンドに上がっている、カップルとか仲良しグループがやってる簡単な振り付けでよくない?って状態にもなっていて。いつか孫ができたら「お祖母ちゃんと踊ってみた」なんて動画上げてくれたら楽しいよねって妄想に落ち着くのです。

死ぬまでにやりたいことリストのひとつに「ライブ(演奏会)をする」とありますが、本当は楽器参加よりも、コーラス&サイドダンサーが希望だったりするのです。でも、今ではもう「シュークリームス」のポジションではなく、小野田さん、もしくはのだめカンタービレのSオケにとってのマングース(のだめ)がお似合いだとも感じていたり。当然、その時は「シロクマの着ぐるみ」でっ。

 

あっ、シロクマ(頭)がロリータのフリフリを着て楽器を演奏しながら踊るってのが、最上級の理想です。

言っとけ、言っとけっ
 
あちこ

・・・なんの話だ。

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