Watana Bear's journey of life

旅するしろくま

書く・つたえる・記録するということ

子育ての中で、とぎれとぎれになってしまった「日記を書く」ということ。最近やっと思うように「日記を書く」時間が定着してきたように思います。不思議とこころが安定し、書くことが楽しくなってきました。この「日記を書く」ということへの原点どこからきているのか。

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幼稚園を卒園し、小学校に入学するタイミングで神奈川から秋田に引っ越しをしました。遠く離れた場所に引っ越すことになり、仲良しだった2人とお手紙のやりとりをすることになったのです。

正直、小学校低学年のころにやりとりした手紙の内容は、さっぱり覚えていません。文字を書き始めたころなので、ほぼ形式ばった短い文章だったのかもしれません。でも、しばらく文通は続き、成長と共に好きな男子の話や、はまっている本やアニメの話、クラスの行事のことなどを伝えあい、自分の生活する世界にはないことを疑似体験する楽しさを味わっていました。

自分の暮らしぶりを報告し、それに対して相手から感想を返してもらう。相手もどんな生活をしているのかを伝えてくれ、それに対する感想を返す。見たことのない学校、先生、クラスメイトの話を聞くのは、想像が膨らむのでとても楽しかったです。

時を同じくして、もう一人手紙のやりとりをしていた人がいます。単身赴任をしていた父です。わたしからの手紙には、何を書いたのかあまり記憶がないのですが、父からの手紙には見知らぬ海外での生活が、テンポの良い文章でおもしろおかしく記されていました。

 

生活や思いを文章やイラストで記す。
わたしの「日記を書く」原点は、この文通にあったように思います。

 

中学生になると仲の良い子と交換日記を始めます。高校生からようやく、本格的にひとりで日記を書き始めます。

書くことで何かが解決するわけでもなく、ただひたすら書く。現実世界から離れ、自分の思考や感情に没入する時間がたまらなく、一種の瞑想のようなものだったのかもしれません。

一喜一憂すべてが一冊の中におさめられたその内容は、デスノートのような時もあれば、読んでいて恥ずかしくなるようなポエマーな日もあります。文章力や表現力に難があり、何を書いているのかわからないこともしばしばです。

そんな書き続けた日々をあとから読み返すと、ひとつの物語のようになっているのもまたうれしくて。

記憶の中に残しきれない些細な出来事や思いも、取りこぼさずに残しておきたいという欲。過去の自分と現在の自分を比較して感じるの自分の成長。

日記がもたらす魔力は、まだまだ計り知れないのかもしれません。もっと日記の魅力を知りたい。

 

そんな思いを胸に、日記専門店にお邪魔してきました。

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世田谷区代田、BONUS TRACK内に構える「日記屋 月日|日記の専門店

月 日( )と記された建物の一階部分が店舗です。珈琲とビールの販売もあり、オープン席で購入した日記本を読みながら一杯楽しめるのもまた魅力。

本日は偵察のみとなりましたが、もう少し暖かくなって、通常営業されるようになったら夜散歩に訪れたいものです。

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いろんな著名人の書籍化された日記をはじめ、一般の方のリトルプレス版も取り扱っておりました。個性あふれるタイトル、装丁。なにが書かれているかは、読み始めないとわからないのもまた楽しい。

もちろん、「日記とは」「日記の書き方」的な本もありました。古い一冊の本に猛烈に心が奪われてしまい、衝動買いしそうになりましたが、お値段なんとハッセンエン。びっくりするとともに、自分オメガタカイネと言って、諦めてきました。

ワークショップもあるそうなので、機会があったら参加してみたいです。

日記を書く楽しみ、だれかの日記を読む楽しみ。これからもずーっと続くといいな。

 

アサソラ日記もどうぞ

life-makeover.hatenadiary.com

 

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