果報は寝て「待」て、あとは野となれ山となる。
待
文字サイズを大きくすると、パッと見「侍」に見えかねないですけど「待:タイ・まつ」です。
たい〖待〗 タイ・まつ
1.来るものをまちうける。まつ。
「待命・待機・期待」2.まちうけてもてなす。あつかう。
「待遇・接待・歓待・招待・優待・虐待」
「現時点での今年の漢字」という、はてなブログのお題を見た瞬間、あぁ今のわたしは待機状態。まるで、目の前に餌を置かれてよだれを垂らしてご主人様に「待て」と言われて「ヨシ」を待つ犬のようだと思ったのです。何度も何度もお手をさせられ、これでもかと手を交互に出すものの、ご主人様が満足する形で手を置かなければ、食することを許されない犬がイメージされ「待」が浮かびました。
都内散歩を復活したいな、温泉巡りを復活したいな、岩盤浴・サウナに行きたいな、楽器を習いに行きたいな、ひとりカラオケに行きたいな、映画館に行きたいな、押し入れの中の断捨離したいな、新しいお洋服を買いに行きたいな、動物園に行きたいな、水族館に行きたいな、なんて湯水のごとく湧いて出てくる欲望を目の前に、よだれを垂らしながら「待て」状態で、日々簿記の勉強をしている犬なのです。
2月下旬に簿記検定を受ける予定です。来期から正社員化を狙うべく、資格のひとつやふたつ取得して推薦しやすくしてくれよ、と上司に言われたからです。仕事にも役立つだけでなく、今後持っていても損はないと思っていた簿記資格。まずは簿記検定を受験する旨を伝えました。
なので、合格するまで今は待期期間。そう言い聞かせて日々引きこもっては問題集を解きまくる日々なのです。
「最悪、受験だけでもいいからさ」そんな風に言われたのは、資格取得は必須条件じゃないからほどほどに頑張って的なニュアンスなのか、それともプレッシャーをかけないように配慮してくれたのか、はたまた本当に期待されていないのかは不明です。何にせよ、3級だけでなく2級まで合格して、少しでも自他ともに自分への期待が膨らむようにしたいものです。
正社員化といっても、職務限定なので契約社員から正規雇用に待遇が切り替わる程度です。現在の職務に専念するわけですから、やりがいを求めて他業務への移動は無理、もちろん昇格や出世を待望することはできません。もちろん、私にはそんな野望はあるわけもなく、定時に終業することと有休を計画的に消化することに励みながら、給与面のみの優待を受けようという魂胆なのです。
それは怠惰な思考からではなく、自重の意味を込めて意識していることです。わたしはどちらかというと社畜体質、油断をすれば「会社の犬」に成り下がり、無駄な努力や根性論で自分を虐待しかねないのです。今では、出来ないことは出来ないと伝えることの大切さ、出来ることで結果を出して、優越感を育てる意義を重視しています。
ひいき目で見たとしても、あまりデキのよい社員ではありません。ましてや、いずれは故郷へUターンする身。会社にしてみれば歓待するほどの人財ではないかもしれません。それでも、こうやってお声がけがあるというのは、ありがたいことです。
2月の3級受験のあとは、6月の2級受験です。まだまだ待機期間は続きますが、今はどんどん増えてくる「やりたいこと」「行きたい場所」をメモをしておき、夏至の頃には思い切り羽が伸ばせるようにイメージを膨らませるのです。
受験が早く終わらないかなという思いもありますが、なによりその後の楽しみを実行できるという期待感。今から夏が待ち遠しい限りです。
人事を尽くして天命を待つ。
歳月人を待たずとは良くいったもの。やりたいこと、やれることができる時間は限られています。待つ間が花だという人もあるけれど、、果報は寝て待てという言葉を信じて。今は待つのです。待てば甘露の日和あり。