Watana Bear's journey of life

旅するしろくま

もう一生後悔したくない僕らは吠えたい、負け犬が吠えるように生きていたいんだ

 HSP+エンパス体質ゆえ、人混みに出かけると次の日は回復に時間を費やすことになる。週2日の休みでは物足りなく、1日家事や自分と向き合う日にして、1日は外出に出かけ刺激を受ける日、もう1日充電する日にするために週休3日勤務になりたいと常々吠え続けていた。コロナをきっかけにワークスタイルを見直す会社が出て、とうとう週休3日をデフォルトとする企業が現れた時は、心から神だと思った。

 先日、自転車を購入した。コロナ自粛の影響もあり、すっかり引きこもり状態だったが、基本は遊牧民気質なのであちこち出かけたいタイプである。そろそろ限界だったのでサイクリングに出かけた。

 電車や人混みに身を置くことのない外出は、快適でしかなかった。なにより驚いたのが、次の日の充電がいらないことだった。運動不足による筋肉痛しか感じないのである。楽しくて仕方がなかった。

 週明けは、週末が待ち遠しくて仕事が手につかない。それでも「逃げちゃダメだ」と言い聞かせ業務に就く。

 エヴァンゲリオン碇シンジのように「逃げちゃダメだ」と呟きながら、目の前のエクセルと数字を捉え、無心にメールを打ち込む。ありがたいことに、今の会社や業務にストレスは一切感じない。逃げちゃダメだと思うのは、嫌なことからではなく、好きなことだけしていたいという気持ちからだ。

 好きなことを仕事にしている人ほど、好きなこと以外のことを効率よくこなしていることを知っている。昔、好きなことだけしていたいと、好きなこと以外全てを避け、現実から逃げて失敗をしてきたからよくわかる。嫌なことは避けるべきだが、嫌い< >好きまで逃げていては、可能性は限りなく低くなるのだ。

 

 逃げちゃいけないのは「自分自身」からだと、碇シンジは教えてくれた。

 

 先日、エヴァンゲリオン×箱根2020が劇場版公開に合わせて賑わっていたことを知るエヴァンゲリオンにハマっていたことも、劇中の第3新東京市が箱根が舞台だったことも忘れるほど現実世界をどっぷり生きていた。地に足ついたと言えばそれまでだが、人生に潤いのようなものがなくなっていたような気がした。

 昨年6月に箱根旅行に行ってから、箱根の空気と目の前の富士山に魅了され、毎年6月のボーナスで箱根へ泊り自分にご褒美を与えよう、そう誓った。ところが、今年はコロナ禍中だった。何かと地方から迫害を受けていた都内在住者は、帰省さえ憚れるほど安易に旅行ができる雰囲気ではなかった。

 あれから3ヶ月。GOTOキャンペーンとともに旅行者も増えている。都内にも全盛期とまでいかないにしろ、人が増え始めている。もらえるか分からないが冬のボーナスまで間もなくである。冬の箱根の魅力を堪能するのもいいなと、思い始める今日この頃である。

 そろそろ、世界の中心でアイを叫びに行こうかな。

 いや、負け犬の遠吠えがいい。負けるが勝ちっていうだろ、いくらでも吠えたっていいさ。自分からさえ逃げなければ。

 

負け犬にアンコールはいらない

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