20年来アレルギー性鼻炎+慢性鼻炎だった息子が「鼻のクリニック東京」を受診した話。
気づけば梅雨の時期到来です。
忘れてしまわぬうちに、ちゃんと記録に残しておこうと思います。
幼少のころからアレルギー性鼻炎を患い、気づけば青春時代は慢性鼻炎。成人してからの数年は「そういうものだ」と付き合ってきたようですが、今年の春、自分の鼻水におぼれそうになったことでちゃんと治療をしようと思ったようです。
前回の記事のあと、「初診」してきたところからのご報告です。
初診は現状把握のための試練の始まりであった。
今回お世話になるのは「鼻のクリニック東京」。口コミや手術されたかたのレポートを見る限り、初診で手術をするかどうかをすぐ決めることにはならないのは知っていました。ネット検索で見つけた涙ぐましい経過レポートに、本人よりもわたしのほうがピヨってしまったほどです。
覚悟を決めた息子でしたが、初診日の朝「病院に出向いた子供が、ビビッて症状がなくなる現象」になってしまいました。出発前に「もし手術必要ないですよ、なんて言われたら困るなぁ」などというほど、症状が緩和されてしまったのです。
問診:いつからどんな症状が続いているのかなど
それでも「普通の人の鼻呼吸」を夢見て出発した息子。まずは問診票に記入します。子どものころからアレルギー性鼻炎持ち、アレルギー検査は「ハウスダスト」「秋花粉」に反応のため、春から秋にかけてずーっと症状があり、年間通して真冬のクソ寒い時期のみやわらぐ程度でした。
内視鏡:鼻の中の状態を診察
受診前の「ビビり症候群的な回復状態」で余裕のよっちゃん(死語)だった息子ですが、観察した先生は「あぁぁ~腫れてますねぇ。辛いでしょう。穴の奥が見えないですよ」と言われて別の意味でビビったとのこと。
1月終わりころから徐々に始まり、2月に入ってからはずっと市販の点鼻薬を欠かさない息子でしたが、実はこの市販の点鼻薬に「悪化のマジック」が隠されていたようです。
市販の点鼻薬は、血管の収縮を促し鼻の通りをよくするものなのですが、根本的治療にはならないので収縮が治まると当然症状は復活します。そしてまた「シュッ」っと人吹き。こうやって繰り返し使い続けることにより、血管は縮んだり腫れたりを繰り返し、その周りの皮膚は伸び縮みを繰り返し、最終的に肥厚してしまうわけです。結果、どんどん鼻の通りは狭くなり、症状は悪化しまったとのこと。
息子の場合は、最後的に点鼻薬が奥まで届かないほど腫れあがっており、寝ている時に鼻水が喉の奥にたまり、自分の鼻水におぼれそうになったというわけです。
CT画像:鼻の構造状態を診察
CTでは骨格部分を診断します。画像をみた先生が開口一番「あぁぁ、まがってますねぇ」というほど片方の道は狭まっていたとのこと。
もともと通りが狭いのに、市販の点鼻薬を使い続けて肥厚させてしまっては、救いようがなかったというわけです。
本来の鼻の状態を知るための1か月
ほとんどの人が、市販の点鼻薬に鼻の状態をこじらせているため「本来の症状」がわからず、どういった手術が必要なのか、そもそも本当に手術が必要なのかを判断するのは難しいとのこと。
市販の点鼻薬禁止令が出され、血管収縮剤の入っていない点鼻薬と鼻洗浄を一か月続けるという試練を与えられました。
ほとんどの人が、この鼻洗浄と血管収縮剤の入っていない点鼻薬のみで、症状が緩和し、手術が不要になる人も中にはいるとのこと。血管収縮剤を使わないことにより、症状が悪化したように感じる場合もあり、生活を優先しなければならない場面もあるでしょうから、市販の点鼻薬は最終秘密兵器程度に留めるようにとのことでした。
鼻洗浄
洗浄液は処方されましたが、市販の鼻洗浄液でもOKとのこと。自分で洗浄液(生理食塩水)を作る方法もありますが(レシピは手引きに記載あり)、忙しいとめんどくさいから買っちゃうよね。
鼻洗浄は鼻の粘膜に付着したアレルギーの抗原や、鼻水を洗い流すことで炎症を軽減させることを目的とし、朝晩2回を1か月間続けます。
ステロイド点鼻薬
市販の血管収縮剤が含まれる点鼻薬ではなく、処方された「ステロイドの含まれた点鼻薬」を、洗浄後軽く鼻をかんだ後で噴霧します。
ステロイド薬は強力ゆえ敬遠されがちですが、正しく使用することで効果は高い効果が期待され内服薬と違い副作用が軽微です。
1回でよい場合は夜のみ。2回の指示の場合は朝晩の噴霧です。息子の場合は、もちろん2回です。
内服薬
息子は不要とのことでしたが、蓄膿症などの症状がある場合は内服薬が処方されるとのことです。
コツコツまじめに1か月継続
4月に入ると花粉やハウスダストなどが少なくなり、改善されたのか症状が軽減されたのか分からなくなるという状態になりました。
効果判定のための受診日(初診から1か月後)が近くなると、手術要らないかもと思えてくるほど症状がなくなっていました。
でもそれは、「息子にとってよくなった」だけの話であって、「健康な人の鼻の通りを知らない息子が言うよくなった」に過ぎなかったのでした。
1か月後の効果判定は・・・こちら