旅するシロクマ

終活 × ミニマル × ノマド な生活

断捨離から見えてきたもの「自分を形成してきた型」

空き家にしている地元の自宅を、借家にすることになり、夏の帰省時に残っていた荷物を処分してきました。おかげ様でほぼ空っぽにしましたが、その時どうしても捨てれなかったものを、段ボール1箱にまとめて東京のマンションに送っておりました。そして、例のごとく放置。

捨てられなかった理由は様々です。「掘り下げて勉強してブログにまとめておこう」とか、「もう一度再チャレンジしていずれは天職にしたい」とか、「死ぬまでに続けたい趣味だから」とか、そんなのんきな理由ばかり。

先日、死ぬ気になって持っているものをすべて捨ててみる宣言をしました。

書くだけじゃなく、DOしなくちゃ!ということで、2019年をより良い年にするための準備期間3か月で断捨離大作戦が始動しました。

記事は長いので、気になるところだけでも読んでいってくださると是幸い。

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死ぬ気になって魔窟を断捨離する

わたしのテリトリーは6畳しかありません。そこに宅急便10号サイズの段ボールが1個無造作に置かれていると、段ボール1箱といえど邪魔です。とりあえず、全部取り出して仕分けてみることにしました。まぁ、ほぼほぼ本なのですが。

気分は「自分が死んだ後を想定して、自分の遺品整理をする」です。

息子との思い出「一緒に見た映画のパンフレット」

f:id:clara-stoopman:20200506114748p:plain 息子を初めて映画館(といってもシネコンですが)に連れて行ったのは2002年公開のモンスターズインクでした。まだ幼稚園児だった息子に、大画面・大音量で見る「映画」を体験させたかったという思いと、趣味を共有できたら一緒に楽しめることが増えるという欲望からでした。

あの独特の空間に2時間近く滞在することができるのかという不安を抱えながら、いざとなったら退席できるよう身動きしやすい端の席を選んだ記憶があります。暗がりに怖がることも、まわりに恐縮してしまうようなこともなく、お互い作品を楽しめました。作品を見た感動と二人で楽しめることが増えたという感動がミックスされ、思わずその記念にパンフレットを購入しました。

それ以来映画館で鑑賞するたびに、その作品への思い入れの大小にかかわらずパンフレットを購入してきました。徐々に作品が増え、2009年(息子小学6年生)のコナンを最後にパンフレットは途絶えます。

「あこがれていたボッチ映画」で見たパンフレット

f:id:clara-stoopman:20200506120111p:plain 20代の頃のわたしは、ソロ活動ができませんでした。友人が休日に一人で映画館へ足を運んできたという話を聞くと、そのソロ 活動がどこか大人の階段を上っているようにも見えて密かにあこがれていました。その後ある熱い思いが背中を押し、30代に突入していた2004年「世界の中心で愛をさけぶ」にて、ようやくソロ活動「ボッチ映画」をデビューしました。

息子と映画を見たときの「パンフレット購入」の名残が残っています。

何度か経験するうちに「他人のある行為が視界に入ると集中力が途切れる」ことに苦痛を感じ、徐々に自宅で(本当のボッチ状態で)作品を観賞ようになりました。よっぽ大画面・音量を楽しみたいという作品じゃない限りは、めったに映画館へ足を運ばなくなりました。

映画評論家にでもなる気なのかい?

「これらを残しておいて何になるのだろう?」そう第三者の立場で自分に質問してみました。「うーん、そうねぇ」と、答えを探しながらぺらぺらとパンフレットをめくってみると、「映画好き特有のうんちく貯金」と「息子と一緒に楽しんだという証」にしがみついているだけだということに気づきました。

なので、人生観が変わるほど影響を受けた作品以外のパンフレットは、潔く捨てることにしました。

フライヤーデザインの仕事でもするの?

収集癖が加速して、映画館に足を運ぶたびに見たい作品のフライヤーをもらうようになっていました。 f:id:clara-stoopman:20200506120213p:plain

たとえ映画館に行けずDVD鑑賞したとしても、フライヤーさえあれば少しは公開した時の熱を取り戻せるのでは?という貪欲な気持ちからです。

パンフレットと違い、作品を観たくなるような情報が盛り込まれているのがフライヤー、つまり広告です。

集められた作品の時期は限定され、コレクションとしての網羅性に欠けているのに、なぜか捨てることに躊躇していました。それは、趣味と実益を兼ねた「デザイン参考資料となっている」という、映画とまったく関係のないところにありました。

純粋に「作品を見るのを忘れていて、今でも見たい!と思える作品」のフライヤーだけを残し、あとは処分することにしました。

本やパンフレットなど、断捨離仕分けを終えてみて

規格外のため束ねることができなかったパンフレットや、捨てる直前で命乞いをしたものと、様々な理由から捨てるための作業は難航します。

処分したものたち

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先述の映画パンフレット、フライヤーに加え、雑誌、デジタル系の本、ハンドメイド系の本、シナリオライター関連の本などです。

命乞いにより、処分処理されなかったものは、また次回の断捨離仕分けにかけられます。 命乞いの理由は「必要としている人が身近にいるなぁ、問い合わせてからにしよう」です。

次回の仕分けに流れたものたち

6畳一間の片隅に置かれた「子供用ワークスペースにもなるというカラボ*1」。見栄えも実用性もへったくれもなく、とりあえずぶっこんでおけ大作戦にて、この日の作業は完了です。 f:id:clara-stoopman:20200506120345p:plain

捨てられなかったのは「そのモノにまつわるエピソード」

捨てられないものたちへの愛着は、そのものに対してではなく、そのものにまつわる思い出でした。まさに、「世界から猫が消えたなら」現象です。モノが消されようとして気づく、そのモノにまつわる人との思い出。

このモノ中で、「自分自身の生きた証」だけにこだわるものがいくつかありました。なんのためでもない、誰のためでもない「過去の自分に対する執着」だけが謎に残っているのです。

謎の思い出執着その1:心理学の基礎

高校卒業後に専門学校へ進学していますが、中退し短大を再受験をするという遠回りをしています。その受験勉強の合間に、息抜きとして「合格した先で勉強するであろう心理学の予習」を独学でしていました。そんな心理学へのこだわり。

その後ずーっと持ち続けていたのは再読するためではなく、そういった経歴を象徴しているだけだったということに気づきました。 f:id:clara-stoopman:20200506120427p:plain

謎の思い出執着その2:フォトショ関連

結婚・出産後に独学でWEBデザイン等を学びました。仕事にしたりしなかったり、そこから派生した趣味を実益にしようと購入したデジタル画像処理関係の本たち。今現在は仕事で使うどころか、フォトショもイラレもPCに入っていません。

もし、またフォトショを使うことがあるならば、きっと最新のものを購入するだろうということでひとまず処分です。 f:id:clara-stoopman:20200506120504p:plain

謎の思い出執着その3:ギタースコア

クマノイヌコが奏でることのできる楽器は「ピアニカ」「リコーダー」「ピアノ」「ベース」です。バンドブーム時にはボーカルとベースを経験しています。

40歳を目前に一度「やり残した楽器:ギターを始めたい」と思い立ち、ギターそのものを購入する前にスコアを購入するというおバカな行動をしています。数年に1度勃発する謎が謎を呼ぶ衝動です。 f:id:clara-stoopman:20200506120529p:plain

衣食住に関係のないものは、基本的に余計なものだけど…

モノがあふれる汚家から、四畳半への引っ越しを機に目覚めた「シンプルライフ」「ミニマリスト」ですが、追求すると生きていく上で必要最低限のモノだけでいいの?という疑問にたどり着きます。

引越し当初は何もない部屋に快感を覚えていたのですが、徐々に人生が進化し始めると最低限持って来たモノだけでは不足感を感じるようになりました。6畳へ引っ越したことと、夢の掘り下げを機に、モノは再び増え始めます。

「あってもなくてもよいもの」こそがこの世界にとって重要なものだとさえ思えてくる。無数の「あってもなくてもよいもの」が集まり、その外形を人型にかたどって「人間」というものが存在している。

「世界から猫が消えたなら」より

あぁ、モノを捨てるという行為は、自分をかたどってきた「型」を捨てるようなものなのだ。その「型」を捨ててしまうことで、もし自分がなくなってしまうような気がするのならば、型の形態と置き場所を換えればいいのだ。

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これから3か月で「型」の仕分けをし、デジタル化できるものはクラウド空間へ移動させ、身軽になることで更なる行動力を手に入れよう。とりあえず2018年の大みそかまでには、この本棚を空っぽにすることを目標にして。

空っぽにしたあとは、唯一無二の型作りが始められるように。

*1:青いワゴンBOXと天板を手間に引き出せば、プチな机になるよという本棚カラボ、ヤフーショッピングで購入1万円ちょい

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