Watana Bear's journey of life

旅するしろくま

子どもの頃の夢を叶える方法を探してみた「朗読」

小学校の卒業文集に載せた将来の夢は「声優」と「幼稚園の先生」でした。漠然とした理由としては「本を朗読する人」「子どもに夢を与える人」になりたかったからです。

本を朗読する人=ナレーター=声優という繋がりだけで「声優」と記載しましたが、この時点で演技は無理と断念していました。当時、ナレーションを担当する人は、俳優、声優、アナウンサーが主でした。ナレーションを専属に活躍する人は、ほとんどいなかったため、あきらめたのでした。

本を読むことが好き。読書ではなく、声を出して読むことが好きだった私は、勉強嫌いなくせに、国語の教科書の音読だけは楽しんでいました。朗読が好きになったきっかけは「NHK教育テレビ(現Eテレ)」で、とある女優さんが絵本を朗読しているのを見て、それに引き込まれ、あこがれたからです。

 

clara-stoopman.hatenablog.jp

先日、幼いころに育った街を探索してみました。幼いころの記憶探しと、もしこのままここに住んでいたならばという妄想を楽しんだわけですが、絵本の朗読に関する思い出がふとよみがえってきました。

***

f:id:clara-stoopman:20220116181039j:plain

私が幼いころ住んでいた場所は、昭和の頃は工業地帯からの大気汚染で、喘息や気管支系の疾患を抱える人が少なくありませんでした。当時のわたしも頻繁に体調を崩し、丈夫な方ではなかったといいます。

具合が悪くなり寝込むと、母が本を読み聞かせてくれたのを覚えています。

母の朗読は、ちょっと鼻声な上に、発音もあまりスッキリとはしていなかったので、お世辞にも「上手」とは言えなかったと思います。それでも、子供にとっては「おかあさんの声」です。弱っているときには、癒されたに違いありません。

そんな背景があってか、「きれいな声の女優さんが上手に本を読む姿」にあこがれたのかもしれません。

どんなに反抗期に毛嫌いしようとも、母親というものは、自分の軸のどこかに絡みついているものなんだなと、感慨深く思ったのもつかの間。待てよ・・・。この思い出の続きがなんとなく、よみがえってきたような。

うちのかあちゃん、あまりに頻繁に体調を崩すわたしに、都度読み聞かせをするのがめんどくさくなったのか、自分の声を録音し、カセットデッキを枕元に置いてそれを流していたではないか!

人間、思い出はきれいなことだけ残っているもので、しかも補正がかかり、より美談になりがちですが、一気に現実に引き戻されました。

さすが、スーパーめんどくさがり、ウルトラズボラ人(わたし)の親分である。それってどうなのよ!と思う半分、母ちゃん頭いいなと思う半分。いや、後者が7割以上示しているかもしれません。

***

子供と接する時間を持ちたいと願いながらも、クソまじめに生活費稼ぎと家事をこなそうとして、結局育児と両立ができないことに、テンヤワンヤ苦しんだ私がバカのようです。こんなラテラルなシンキングができていれば、もっと子育てを楽しめたのかもしれません。

生活スキルがない癖に、完璧にこだわった結果がコレ(どれ?)なのですから、報われない辛い思い出だけが残りました。

育ってしまった子供の子育てをやり直すことはできないけれど、出来なかった行動はいつでもできるわけで。

さすがに現在の息子に読み聞かせることはできませんが、録音(録画)をしておいて、いつか、ひょっこり現れた孫に聞かせて(見せて)あげれたらいいな。

嫁に鼻で笑われながら、「チョークソサムインダケド、イガイトベンリー」とママ友に愚痴こぼしながら見せていたらうれしくない?と脱線妄想してみたり。

友人にこの夢の話をしたところ、今からでも叶えられる場があるよ!と、今後の活動のヒントをくれました。ひとまず、死ぬまでにやりたいことの書き換え候補のひとつです。

 

まずは、発生の練習からはじめなければです。テレワークの日々では、人と会話すらしていないので「発声の仕方」さえ忘れかけています。せっかくなら配信して、だれかの役に立ちたいものです。自分のモチベーションのためにも。

音声配信が流行ったころに、何か便乗していればよかったかなと少し後悔してみたり。調べたところ、絵本の朗読の動画配信には著作権的に許可が必要だそうで。ならば、他になにかニーズはないだろうか。

老眼で活字が読めないという人に向けて、ブログの読み上げでもしようかしら。そしたら私のこと、少しは気にかけてくれるかしら。近況を報告しても、だれも読んで(聴いて)くれないのは、読み聞かせ動画を孫に送るより「チョーサムインダケドー」。

 

追伸:なぜ嫁の設定がギャルっぽいのかは謎です。

 

自分用メモ(著作権関連)

www.jbpa.or.jp

YouTubeなどの動画サイトを利用してWEB上で、絵本・読み物の読み聞かせ動画を配信したい。

基本的にお断りしております。読み聞かせ動画の配信ではなく、絵本の表紙や一部を映しながら、絵本・読み物の紹介をする動画については許諾する場合がありますが、そのような紹介目的の動画を配信する場合であっても、必ず著作物利用許可申請フォームに必要事項を記入の上、送信してください。著作権者に確認をとって、利用の可否をご連絡いたします。著作権者の許諾を得ずに読み聞かせ動画などの配信を行うことは、著作権法上の公衆送信(可能化)権を侵害することになります。ご注意ください。

なお、日本書籍出版協会のWEBサイトでは、同様のお問い合わせについてのFAQが公開されていますので、こちらも、あわせて、お読みいただければ幸いです。

著作物の利用について|福音館書店

TOP